生タイプ麺で大ヒット・ラ王のラーメン

ラーメンの王様として更なる高みを目指すために開発を続けられているラ王は、1992年9月に日清食品から販売されたカップラーメンです。2010年まで生産された初代のラ王は、レトルトパウチされた生タイプ麺が大きな特徴となっており、長期常温保存できる生タイプ麺として大ヒットします。発売の翌年には年間1億5000万個の売り上げを記録するほどでした。日本初の生タイプ麺ではありませんが、ここまでメジャーになったのはまさにラ王がきっかけであり、生タイプ麺の大きな歴史を作ったと言っても過言ではないでしょう。

ノンフライめんの時代

ただし2000年に入るとノンフライ麺の改良によってノンフライ麺が注目されるようになったり、有名ラーメン店の味を再現したラーメンなどが参入した事で高品質なラーメン商品の競争が激化したことによって、2010年8月下旬より独自の特許によるノンフライ麺へ移行します。これが現行のラ王2代目です。小麦の風味が残る全粒粉入りのノンフライ麺は、もちもちの食感が魅力となり2代目も人気が高い商品です。2017年には25周年を迎えたことから2018年に初代ラ王の復刻版が限定販売されて注目を集めます。

正直これじゃねえよ、復刻版

しかし初代の魅力であった生麺ではなく、生麺のつるつるもちもちの食感をノンフライで再現したあくまで初代に近づけたカップラーメンとして発売されました。ラ王は袋麺タイプも人気を集めていますが、これは2012年に関東と甲信越、静岡限定で販売されたもので、全国で発売されたのは2013年3月下旬からです。そして2019年には、女性にうれしい大豆イソフラボンやコラーゲン成分を配合された2種類の贅沢なご褒美ラーメン「ご褒美ラ王シリーズ」も発売されています。ノンフライ麺を採用され濃厚なスープとしっかり絡んで美味しさも名目上はパワーアップしています。お店のような味わいを家庭で楽しめる味として注目を集め、ラ王は常に時代のニーズと共に進化していると言えるでしょう。